【News】表山中一町内会 防災訓練
住民の防災意識高め「共助」進める
本番想定した防災訓練 表山中一町内会
表山中一町内会では会員の高齢世帯の割合が高く独居高齢者も多いことから、災害時の「共助」を進めることを課題とし、数年前から検討を行ってきた。天白区初のスタンドパイプ貸与など設備の充実を図ってきたが、住民の意識を高めることが必要不可欠と、11月27日には初の町内会単独の防災訓練を災害本部となる日光院で行い、77人が参加した。
朝、26組に分けられた町内会の組長が各家庭の「安否確認札」を確認し、災害本部へ報告。その後、集まった住民らでマニュアルを頼りに災害本部と受け付けを設営。災害時に町内会役員が不在でも避難した人だけで設営できるかなどの確認を行った。
藤井隆史町内会会長が「スタンドパイプ」の取り扱いについて説明し、住民らは熱心に耳を傾けた。
※「スタンドパイプ」とは消火栓に接続してホースをつなぎ、消火活動を行うことができる資機材のこと。
最後には天白消防署や表山消防団と連携した「初期消火訓練」「AED講習」「起震車」の訓練を行い、起震車で震度7の揺れも体験した。
訓練を終え、藤井会長は「多くの住民の皆さんにご参加いただき、皆さんが真剣に訓練を受けられていたのが印象的でした。今後も継続的かつ更なる地域を挙げた取り組みへとつなげていくために、町内会としてできることを引き続き検討していきたい」と語った。