【News】日本の伝統を子どもたちに 「かぼっち寄席」を開催
マジックショー・講談・落語・浪曲
会場は笑いで包まれる
平針学区主催の「かぼっち寄席」が9月8日、平針新公民館で開催され、約90人の町内会会員らが日本三大話芸と言われる講談・落語・浪曲などを楽しんだ。
はじめに平針学区区政協力委員長の近藤幸文さんが「今回は寄席(よせ)ということで演者さんに来てもらいました。皆さんに楽しんでいただけたら」とあいさつをし、水野一裕天白区長は「地域の皆さんがイベントに集い、明るい未来を一緒に楽しみながら作っていきたいです」と来場者に語りかけた。
寄席は「マジカルハリマオ」のマジックショーで始まり、数々の不思議な演目に来場者は釘付け。ショーの中では来場者もステージに上がり予言や人体浮遊のマジックに参加し、会場からは驚きの声が上がった。
つづいて、講談師・旭堂鱗林さんによる名古屋弁を交えた講談や落語家・登龍亭獅篭さんによる名古屋独特の間を生かした落語が披露され、会場は笑いに包まれた。
トリは春野恵子さんによる浪曲。春野さんは浪曲を「落語のミュージカル」と例え、浪曲ならではの掛け声を紹介すると、客席から「待ってました!」「たっぷり!」「日本一!大統領!」といった掛け声が飛び交う一幕も。春野さんは曲師・一風亭初月さんによる三味線の伴奏に合わせて浪曲を演じ、その迫力のある語りに来場者は聞き入っていた。
途中で来場した子どもが落語の体験をする時間も設けられた。登龍亭獅篭さんから教わり、ゆいと君(平針小4年)は小話に、こうたろう君(同4年)はそばを食べる仕草に挑戦。それぞれ初めてとは思えないほど堂々とした姿で披露した。
来場者の中には「この日を楽しみにしていました。こんな機会をもらえてありがたかったです」「生の寄席を実際に見られてよかったです」と笑顔で話す人も。
同学区区政協力委員長の近藤さんは「次世代に向けて寄席の文化を子どもたちに伝えるために開催しました。子どもたちにも参加してもらえてよかった」と満面の笑顔で話した。