【News】一つ山荘絵本サロン105で1周年記念イベントを開催

団地の中の絵本サロン1周年!
新設の2部屋で絵本の読み聞かせやワークショップを開催

 名城大学理工学部建築学科の谷田真研究室が「まるで秘密基地のような子育て世帯を支援する絵本サロン」として2024年4月に開所した「一つ山荘絵本サロン105」が1周年を迎え、3月29日に記念イベント「1年後のオープンルーム展」を開催し、子どもから大人まで約40人が訪れた。

 同サロンは「名古屋市定住促進住宅の入居促進に関するモデル事業に関する確認書」の一環で、開所後は学生が団地で暮らすように過ごし、団地の参与観察を通して、団地の可能性を発信してきた。

 今回新たに「シアター」と「家事室」の2部屋が整備され、各部屋で子どもたち向けの企画が催された。
発表やお話し会など集まって利用することができる「シアター」では、天白図書館の司書による絵本の読み聞かせが行われ、子どもたちは絵本の世界に入り込んでいた。

「シアター」
読み聞かせに聞き入る来場者

 作業台とミシンが設置された「家事室」では、絵本カバーでBookバッグを作るワークショップも行われた。参加したなのちゃんは「絵がかわいいから」と選んだ絵本カバーで作ったBookバッグを手に「お家で作った折り紙とかを入れたいな」と笑顔で話していた。

「家事室」
絵本カバーを利用してBookバッグを作る来場者ら
自分で作ったBookバッグをうれしそうに手にするなのちゃん

 同イベントには、谷田研究室がデザインや屋外ファニチャーを制作した自動車図書館「Book Worm号」もやってきて、子どもたちが中で本を読む姿も見られた。

谷田研究室がデザインなどを制作した「Book Worm号」
夢中で絵本のページをめくるえいと君

 1年を振り返り、谷田准教授は「人通りは少なくても利用者はいるので、空気は変わっていると感じています。家事室やシアターなど、今後は絵本だけでなく、さまざまな用途でも利用者を広げていけたら」と期待を込めて話した。
学生らも「初めて本に触れる瞬間や親子で楽しそうにしている様子を見られて、自分たちで考えて作ったものが貢献できていてうれしいです」、「勉強や友達とのおしゃべりなど『居場所』になっているのも感じています」などと感想を述べ、喜びや手応えを感じていた。

 同サロンには常時180冊の絵本が並んでおり、1カ月毎に60冊が入れ替わる。週に2〜3日開所し、学生らが過ごしている。開所日は不定期なので、確認してから訪れることをおすすめする。

予定はインスタグラムで確認できる。
https://www.instagram.com/hitotsuyama_105

名城大学ホームページ
https://www.meijo-u.ac.jp

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