【News】「ぼうけんてんぱく」体験イベントで防災について学ぶ

初となる地域と区役所の共催イベント
体験で楽しく防災を学べる
植田南学区 天白区役所

10月1日、植田南学区区政協力委員会と天白区役所主催の防災体験イベント「ぼうけんてんぱく」が開催された。防災イベントとして地域と区役所が共催で行うのは初の試みで、防災に興味がない人も参加しやすく、いつ来るか分からない疑似災害状況を生み出して訓練の効果をより高めることを目的に、会場を植田公園と植田南小学校の2カ所で行った。

来場者は最初に植田公園で受け付けを済ませ、スタンプラリーも兼ねた地図を手に公園内で防災について学べる各ブースで体験をした。
天白警察署のブースでは防災イベントに合わせて警察の広域緊急援助隊と消防のレスキュー隊の制服が用意され、参加者はパトカー試乗と制服の試着を体験。
その奥では植田南消防団の消火器体験と天白消防署の煙道体験が行われた。

制服を着てパトカーの前で撮影をする子どもたち
植田南消防団と消火器の体験
天白消防署の煙道体験

日本赤十字社は小さい子向けの防災啓発をテーマに、地震が起きた時の正しい行動を絵を見ながら一緒に考え、通信指令車の中を案内しながら災害時に情報を集め救護班に伝えるという役割を説明した。

地震が起きた時の絵を見て避難方法を考える来場者ら

天白区役所のブースでは災害時の車椅子体験を行った。道路に障害がある状態で車椅子を押す人も乗っている人もどう感じるのかを、参加者はそれぞれに体験。
他にも防災ジオラマの展示や防災アプリの体験、植田南小学校で行われる避難所ツアーの案内が行われた。

「障害を越えるのが難しい」と言いながら車椅子を押す来場者
川が氾濫した場合どこまで水がくるのかを防災アプリで確認する親子

公園での体験を終えた来場者は植田南小学校へ移動。

イベントに参加した市川さん親子は「楽しかった。地震が起きた時にどうすればいいか分かった」と笑顔で話していた。

植田南小学校の体育館では避難所ツアーを開催。一人分の避難所スペースが体感できるブルーシートが並べられ、来場者は簡易ベッドに寝転んだり、着替えやオムツ替えに利用する間仕切りを体験をした。

避難所ツアーが行われた植田南小学校体育館

続いて災害時のトイレや凝固剤の使い方について学んだり、アルファ化米の試食も。公園と体育館の全ての体験を終えた来場者にはくじ引きが用意されており、景品としてビスケットやLEDライトなどの防災グッズが渡された。

凝固剤と災害時用のトイレについて説明するスタッフ

植田南学区区政協力委員長の太田富美子さんは「今回は学区以外の方にも参加してもらえるようにしました。子どもに興味をもってもらえるイベントで親子連れが多く、いつもと違う方も参加してくれてよかった。区役所と地域でお互いの情報を活かしたこういうイベントが、これからも天白区で広がっていくといいと思います」と同イベントを振り返った。

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