【News】かけ橋創作祭開催!
利用者主体の創作祭
個性あふれる力作22点展示
活動支援センターかけ橋
3月1、2の両日、八事山にある「地域活動支援センターかけ橋」で『第7回かけ橋創作祭〜芸術でつながろう虹のかけ橋〜』が開催された。絵画や編み物、クラフト作品など22点の力作が並び、関係機関を中心に、近隣の住民など88人の来場者の心を和ませた。
同イベントは8年前、「企画や当日の運営まで利用者主体で作り上げるものができたら」というスタッフの思いから始まり、今年で7回目。まず、開催する、しないをスタッフと実行委員とで相談し、開催が決まれば、企画から運営、当日の飾り付け、受け付けなど、利用者も自分の得意なことを手伝い行った。約9カ月をかけて創作祭を作り上げたという。
同祭は1年に1回、利用者と地域の住民とが交流できる場でもある。出品した利用者は来場者から直接もらえる感想が次の創作の励みになっているとか。
またコロナの影響で薄れがちになってしまったつながりを大事にしたいと、今年は来場者に書いてもらうアンケートにも工夫を凝らした。来場者の感想を桜の花を形取った付箋に書いてもらい、桜の木に模したパネルに貼っていく方法に変更。皆で一つの作品を作った。最後には桜の木が温かいメッセージで満開になった。
作者の一人、阪井大輔さんは「スマイルアンドピース」というタイトルで絵画を出品。「世の中がここ数年いいことがないので、自分の絵を見て少しでも笑顔になったり嬉しい気持ちになってくれたら」との想いを込めて作品を描きあげたと言う。阪井さんにとってかけ橋は「自分の絵や人間的な成長にとって原点のような存在」と話し、「かけ橋でやることがない時に書いていた絵を他の利用者さんやスタッフさんが見て好きだと言ってくれたことが、とても嬉しくて自信になりました。今の自分があるのはかけ橋のお陰です。これからも繋がっていたいです」と熱く語った。
実行委員の2人は「第1回創作祭の時に、得意を生かして関わることで自信を、自分の得意が形になっている満足感を、自分達の病状や体調の範囲でも持ち寄るとこんなにすごいものに仕上がるという感動を感じられることを目指しました。そして毎年続けることでアイデアが積み重なっていきました。一人ひとりの思いや体調に無理なく関わること、自由に意見を出しあうことを大切に創作祭を作り上げました」と開催の喜びを語った。
担当スタッフの堀田明里さんは「昨年を上回る多くの方にご来場いただきました。創作祭でのひとときが来場者の皆様にとって心温まる癒やしの時間となれば」と感謝を述べ、同スタッフの兼松昇平さんは「コロナで開催が危ぶまれたこともありましたが、利用者さんの開催したい!の強い思いのおかげで無事に開催でき、感謝しかありません。1年の節目としてとても大切な時間を皆さんに作っていただいたと感じています」と振り返った。