【People】鈴木聡太&折元萌香コンサート

26歳、いまこの瞬(とき)の音を奏でたい
鈴木聡太さん 折元萌香さん

幼なじみのピアニスト、鈴木聡太さん、折元萌香さんが22日、熱田文化小劇場でジョイントコンサートを開く。幼少の頃からピアノを学び、それぞれに研鑽を積み夢の演奏家になった二人。今回のコンサートを開くことになったきっかけや、それぞれが選曲した作曲家の魅力などに触れた。

1月22日(日)、熱田文化小劇場で初のジョイントコンサート開催!

鈴木聡太&折元萌香コンサート

生まれて間もない3カ月健診の会場で母親同士が知り合いママ友となり、以来、他家族も含め家族ぐるみで親交を深めてきた鈴木聡太さんと折元萌香さん家族。鈴木さんの母が自宅(横町)でピアノ教室を開いていたこともあり、折元さんは3歳からピアノを習い始め、鈴木さんも4歳頃から練習に取り組むようになった。二人の数多く残る思い出の写真の中には、幼少の頃に発表会で連弾するかわいらしい写真も残る。二人はそれぞれに別の高校、大学でピアノを専門に学び、数々のコンクールで賞を受賞、ピアニストへの道を着々と歩んできた。
現在、鈴木さんは愛知県立芸術大学音楽研究科で学び、折元さんは自宅でピアノ教室を開き後進の指導に勤しむ傍ら、演奏活動も積極的に行っている。長いコロナ禍で多くの音楽家たちが演奏の場を失う中、「いつか二人で演奏会をしたい」と考えていた折元さんが鈴木さんに声を掛け、今回のジョイントコンサートが実現した。

発表会の写真(子供の頃)

今回演奏するのは、鈴木さんはブラームスの「ヘンデルの主題による変奏曲とフーガ 作品24ほか、折元さんはラフマニノフの「ピアノ・ソナタ第2番 作品36 変ロ短調」など。

 


鈴木聡太さん

Q.演奏家を目指したきっかけ
鈴木 
演奏家というより僕の場合は音楽を続けていきたいという思いが強いでしょうか。演奏家だけに括りたいわけではなく、長く続けてきたピアノを生かしてピアノに関わる仕事に就きたいとは思っています。
 
Q.今回ブラームスを選曲した理由とその魅力
鈴木
大学院で演奏することがきっかけで、先生に「チャレンジしてみないか」と言っていただいてブラームスを学ぶことになりました。実際、弾いてみたらとても素晴らしい曲だったので、今回、ぜひ演奏したい、またこの曲の良さを皆さんに知っていただければという気持ちになり選ばせていただきました。
ブラームスの魅力は曲の構成がしっかりしているのと、表面的ではなく内面に訴えかけるような深い音楽というイメージですね。


折元萌香さん

Q.演奏家を目指したきっかけ
折元
年齢問わずいろいろな世代の方に音楽の魅力を伝えたいと思いこの道を目指しました。演奏することも楽しいですが、最近は子どもさんたちにピアノを教えることもとても楽しいと思うようになり、また自分にとっても大変、勉強になっています。
 
Q.今回ラフマニノフを選曲した理由とその魅力
折元 
高校生の時からラフマニノフという作曲家が大好きで何度も挑戦し、大学でもたくさん勉強したので選ばせていただきました。今回、ラフマニノフのロマンチックな部分を少しでも表現できればと思っています。
私はラフマニノフの和音の響きが好きで、音が何層にも重なっているように感じるんです。一人で弾いているのですが、オーケストラの中で弾いているような気持ちになれるところが魅力です。

インタビュー動画

恩師であり鈴木さんの母でもあるSUZUKIピアノ教室主宰の鈴木理加子さんは、コンサートでの共演を喜び、「幼少の頃よりいつも近くにいる存在で、競い合い、励まし合ってきた二人です。私の元を巣立ってからもそれぞれの形で音楽と向き合い、経験を積んできました。天白で育ってきたピアニストを地域の方々に応援していただき、クラシック音楽を皆さまの身近に感じていただけたらと願っています」と目を細める。

鈴木さんは「26歳の今、この時の演奏を聴いていただけたらうれしい」。折元さんは「二人の音楽の好みが違うのも今回の共演の面白いところ」と話し、「成長した二人の演奏をぜひ、聴いていただきたい」と二人声を合わせ意気込む。

◇鈴木聡太&折元萌香 Piano Joint Concert
1月22日(日)開演13:00(開場12:30)
会場:熱田文化小劇場(名古屋市熱田区神宮3丁目1-15)
チケット取扱:
 芸文プレイガイド/052-972-0430
 熱田文化小劇場/052-682-0223
 名古屋市文化振興事業団チケットガイド/052-249-9387他
問い合わせ:piano.joint.con@gmail.com 090-3620-5994 折元さん

取材協力/アトリエモア
天白区平針3-1615 1F

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