【News】特殊詐欺被害を未然に防いだ女子大生らに感謝状の贈呈

孫のふりして通話を代わり
特殊詐欺を未然に防止
感謝状贈呈式
天白警察署

特殊詐欺被害を未然に防いだとして、7月14日、天白警察署で区内在住の南川茉里奈さんと湯浅来瞳さんに感謝状が贈呈された。

事件が起きたのは6月24日の午後9時頃。平針駅付近で話をしていた南川さんと湯浅さんに声を掛けてきた高齢女性。手に携帯電話を持ち、焦った様子で振り込みをするために近くのコンビニの場所を教えてほしいと尋ねてきたと言う。二人は心配になり携帯電話を代わってもらい、孫のふりをして通話相手と話をした。相手は自分のことは何も話さず、「孫はいないはずだ」と言い、南川さんと湯浅さんの情報を聞き出そうとした。特殊詐欺を疑った二人は電話を切り、高齢女性と共に交番へ向かい、詐欺被害を未然に防いだ。

左から杉原基彦天白警察署長、南川茉里奈さん、湯浅来瞳さん

南川さんも湯浅さんも感謝状に驚いた様子で「そのまま一人にさせるほうが心配だった」と振り返り、特殊詐欺について「特に一人暮らしの方は危険だと思う。地域での声掛けや定期的に家族や友人と連絡を取ることで防げるのでは」と意見を述べた。

事件当時の様子や特殊詐欺防止について考えを語る南川さん(左)と湯浅さん

杉原基彦天白警察署長は特殊詐欺被害が激増している現状を伝え、「関心はあってもなかなか行動にうつすのは勇気がいる。多くの方が社会全体で防いでいけたら」と二人の行動に感謝と驚嘆の意を伝えた。

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