【News】天白区在住原宏さんの橋渡しで市立小学校全校に絵本寄贈

森の大切さを子どもたちに伝えたい
名古屋市立の全小学校に絵本寄贈
「モットしゃちょうとモリバーバのもり」

9月11日、名古屋市役所で絵本寄贈式が行われた。天白区地域環境審議会委員(前天白区区政協力委員協議会議長)の原宏さんと寄贈した絵本の作者である童話作家の藤真知子さんが市役所を訪れ、名古屋市立の全小学校に絵本を寄贈した。これを受け、名古屋市教育委員会の坪田知広教育長から二人に感謝状が贈呈された。

寄贈した絵本と感謝状を手に(写真左から)原宏さん、坪田知広教育長、藤真知子さん

この絵本は2005年に発行され、台湾、中国、韓国でも多くの人に読まれている環境絵本だ。欲張りなモット社長と森を大切にして暮らしているズーットの国の人たちの話。”モット社長はズーットの国の森を切り拓いて牧場を作りお金儲けをしようと考える。その話を聞いてお金や便利な暮らしを手にしたいと賛成するズーットの国の若者たち。そして森がなくなり、ついに森の神モリバーバの怒りによって洪水などが起きてしまう。本当の幸せとは何か・・”森の大切さを考えさせられる内容になっている。
天白区で長く環境問題に携わってきた原さんは、藤さんとの交流の中でこの絵本を知り、「今のこどもたちに必要だ。ぜひ届けたい」と藤さんに寄贈について提案した。「未来の子どもたちに豊かな陸地を残していきたい」という二人の共通の思いが今回の絵本寄贈へとつながった。

寄贈式後の歓談の中で、作者の藤さんは「子どもたちは森を守ることが大切と知っていても理由までは分かっていません。その答えがこの絵本の中にあります。子どもたちが広い世界を、過去から未来までの長い年月を、色々なことに心を向けてくれたら」と思いを語った。
坪田教育長は謝辞と共に「子どもたちの反応をまたお伝えします」と話し、水野一裕天白区長は「夏の平均気温が過去最高に上がっている。それを体感している子どもたちには、この絵本の内容が心に響くのでは」と期待を込めて話した。

絵本や環境への思いを語る原宏さん(左)と藤真知子さん
絵本寄贈への感謝を伝える(左から)水野一裕天白区長、坪田知広教育長、加藤善教育委員会事務局教務部長

藤真知子さんは「おおもりこもりてんこ森祭実行委員会」を主宰しており、子どもたちへ絵本の読み聞かせやクイズなどで森の大切さを伝えている。
「まつり天白2023」(10月22日(日)10時〜15時 天白公園)にも出展予定なので、ぜひ家族で会場に足を運び、藤さんの取り組みに触れてみてほしい。

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