【News】今後の展望や注目の研究を発表 名城大学

ワンランク上の大学を目指した教育を
今後の展望と3人の教員らによる研究発表
名城大学天白キャンパス

12月7日、名城大学天白キャンパスで同大学の教育や研究を発信する目的で「第5回学長記者懇談会」が開催された。

はじめに小原章裕学長よりあいさつがあり、「名城大学は『ワンランク上の大学』を目指して取り組んでいる」と伝え、「これからは答えのない問題が起こってくると思う。それぞれの分野で与えられた場所で中心的に課題を解決でき、卒業後にも大学に誇りをもてる人材を育てていく」と理念を話した。

「ワンランク上の大学を目指した教育を」と語る小原章裕学長

つづいて建設中の「開学100周年記念アリーナ」等の施設について案内を。
「同アリーナは柔道などの道場、式典やクラブ活動などに使用されるメインアリーナなどがあり、学生活動の拠点となる。他にも研究棟など、開学100周年を迎える2026年には新たな施設が出そろう予定だ」と見通しを述べた。

また小原学長が学生として通っていた当時から植えられていたトチノキが再開発時に伐採されてしまうことになった際、何とか残したいとそこから挿し木を培養した苗木が20本植えられている「トチノキ広場」や、トチノキの幹がベンチなどに生まれ変わった話を紹介した。

トチノキの苗木が植えられている「トチノキ広場」

最後に、3人の教員らが注目される研究や教育の発表を行った。

★「ラン藻がつくり出す天然の化粧品原料」
景山伯春大学院総合学術研究科長・教授

「日本固有のラン藻である『スイゼンジノリ』がつくるサンスクリーン分子『サクリピン』は新しい天然のスキンケア化粧品原料として有望です。アンチエイジング作用をもつサンスクリーン剤としても応用可能です」と説明。「食品として流通している『スイゼンジノリ』は伝統食品の成分で安全性が担保されており、抗酸化作用で「飲む」アンチエイジング剤としても応用できる可能性がある」と広がる可能性を語った。

景山伯春大学院総合学術研究科長・教授

★「カーボンニュートラルに取組む経営上の課題ー環境と経済の両立を超えてー」
経営学部国際経営学科の東田明教授

「企業に対する環境問題・社会的課題の要求はますます多様化し高度になっており、『環境と経済の両立』だけでは長期的に環境経営を持続するのは難しいのではないか」と話し、「環境経営では環境問題を費用と捉えてビジネスの言語(金額)と共通化している。しかし長期的に続けていくためには、金額だけでなく多様な指標や情報を提示して、皆で話し合い、意見を戦わせることが重要だ」と述べた。

経営学部国際経営学科の東田明教授

★「名城大での次世代Liイオン電池開発の最新動向」
理工学部電気電子工学科の内田儀一郎教授

内田教授が代表を勤める「次世代バッテリーマテリアル研究センター」では、「これまでのナノ材料研究の強みを最大限に活かした最先端で大きな成果を短時間で上げ、ノーベル賞受賞者が学生を直接研究指導できるプラットフォームを提供して次世代の若手研究者を育成している」と話す。「次世代の全固体Liイオン電池として、超長寿小型Liイオン電池などの開発を目指している」と発表した。

理工学部電気電子工学科の内田儀一郎教授

名城大学ホームページ
https://www.meijo-u.ac.jp

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