【News】新学長の記者会見を開催 名城大学
名城大学の新学長が方針を発表
「創造型実学」を実践する人材を育成し
高校生に選ばれる大学目指す
2025年4月1日付で名城大学の第20代学長に就任した野口光宣学長が、4月24日、名城大学天白キャンパスで記者会見を行い、学長方針や大学の近況について語った。
はじめに野口学長は自身の経歴を紹介。米デューク大学大学院から学長就任するまでの個人の研究である「ゲーム理論」や「仮想通貨のブロックチェーン」について解説し、経済学部の教員としては経済学の基本であり新入生の必修科目である「マクロ経済学」を理解できるよう、分析や解説することに特に尽力した。また2015年から名城大で副学長を10年間務め、「コロナ禍での遠隔授業や感染防止の対策に大変苦労しました」とのエピソードも明かした。

続いて、同学の立学の精神や将来ビジョン「中部から世界へ 創造型実学の名城大学」について解説。開学100周年の2026年を目標とする基本戦略「MS-26」について説明し、「『生涯学びを楽しむ』とは、知識や技能のインプットだけでなく、楽しみを実感しつつ吸収することを意味します。その機会を学生に提供し、自分の成長につなげてもらいたい」と話した。そして現代社会の課題に立ち向かい解決策を実行できる人材を育成する「創造型実学」についても語った。
さらに将来ビジョンについて、「本学が国内有数のものづくり産業の拠点である中部に根差していることが大きな意味を持っています。中部発の世界レベルの研究の展開と情報発信を行い、世界で活躍できるリーダーを育成することを目指しています」と話した。

続けて野口学長は、「MS-26のビジョンに沿った取り組み支援」として教員や学生が主体になって取り組んだ活動、「数理・データサイエンス・AI」分野の推進、青色LEDライト、リチウムイオン電池や光デバイス等の社会に貢献する最先端の研究を推進するなど、これまでの実績についても説明した。
さらに学長の方針として、既成概念にとらわれない自由な発想で実践できる人材、協働性を身につけた人材を育成する「『創造型実学』を実践する人材の確保と育成」、多分野・多世代・多文化の交流を通じて研究の活性化を図り、真の意味で総合大学としての相乗効果を最大限に引き出す「『総合型実学』で社会に変革する研究の推進」、データやデジタルを分析し、学生や職員に役立つ形で積極的に取り入れていく「DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進」の3点を述べた。

最後に野口学長は同学の近況も報告。「名城大学開学100周年記念アリーナ」は今年11月末に完成し、2026年1月に引き渡される予定であり、愛称は学歌にもありキャラクターとしても親しまれている「獅子」から「LIONS ARENA 2026」に決定と発表。同施設はクラブ活動の他、式典やイベントでも使用される予定と話した。
また、2026年4月から外国語学部の国際英語学科で国際キャリア専攻と国際英語専攻が、理工学部の化学・物質学科で応用化学専攻と材料機能工学専攻が新たに開設されることや、2025年度の入学志願者が7年連続1位を獲得し、初の5万人を超えたことを発表。「これからも高校生のニーズに応えて選ばれる大学を目指していきたい」と強く語った。

名城大学ホームページ
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