【News】若宮商業高校で交通安全教室実施

事故の発生時をスタントが再現
交通ルールの重要性を再認識

 地域の交通安全啓発活動の一環として、JA共済連愛知が主催する「自転車の交通安全教室」が11月13日、名古屋市立若宮商業高等学校で開催された。今回は2年生と3年生を対象に実施され、スタントマンが事故の状況を再現し、生徒たちに交通ルールの重要性を訴えた。また学校や警察署の啓発活動として、この様子を上からドローンで撮影するという初の試みも行われた。

 同教室では、さまざまな事故現場が再現され、見通しの悪い道路を横断する際の一時停止の重要性や厳罰化された自転車の交通ルールについての確認の大切さが伝えられた。生徒たちは身近な事故を目の前で再現されることで、安全な乗車方法について考える機会となり、実際に車とスタントマンが衝突する場面では、悲鳴や驚きの声が上がる場面もあった。

見通しの悪い道路を横断する際の事故を再現
自転車走行中の事故を再現する様子を見つめる生徒たち

 続いて、トラックを使った死角やタイヤの内輪差の実演も行われた。生徒たちはトラックの運転手からは見えない位置や、人形を使い前輪と後輪の差がどれくらいあるのかを確認した。進行役は「小さなルール違反が積み重なって大きな事故につながります。皆さんがルールを守れば、ルールが皆さんを守ってくれます」と交通ルールの重要性を訴えた。

トラックの内輪差を確認する生徒たち
腕を目の前に上げて死角を体験をする生徒たち

 参加した男子生徒は、「事故の再現を実際に見て、想像していたより怖かった。改めて、事故を起こさないよう気を引き締めてルールを守っていきたい」と感想を述べた。また、協力した天白警察署の荻田善雄交通課長は「高校生の通学時における事故件数は愛知県が全国ワースト1です。日ごろから自転車に乗る時には『見えないところを見ようとする』ことを意識してもらえたら」と呼びかけた。

交通安全を呼びかける荻田善雄交通課長

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