【News】名城大学で学長懇談会を開催
学生の活躍や地域との連携を報告
3教員による注目の研究や教育の発表も
名城大学
名城大学天白キャンパスで5月27日、「第6回学長懇談会」が開催され、はじめに小原章裕学長があいさつと共に同学の近況を語った。
同学薬学部は薬剤師国家試験合格率が2年連続全国1位を獲得。小原学長は「この結果に導いたのは『目的意識を持ったカリキュラムの推進』と『全ての関係者が一体となった取り組み』だ」と述べ、大学女子駅伝6年連続2冠を誇る女子駅伝部や世界大学セーリング選手権出場を決めたヨット部、災害復興活動にも取り組むボランティア協議会など学生の活躍を紹介した。
また富山県南砺市との連携協定締結、ATグループやJA尾張中央との産学連携に関する包括協定締結を報告し、「学生にとっても座学で学んだことを活かして社会の課題を解決することはいい経験になると思う。社会と連携していくことが大学の使命と考えているので、学生を巻き込み先生方にも力を借りて、今後もさまざまな活動を行っていきたい」と述べた。
つづいて3人の教員が注目の研究や教育についてプレゼンテーションを行った。
★「団地の空き室を活用した絵本サロンと学生運営」
理工学部建築学科の谷田真准教授
団地が抱えるさまざまな課題の一つである空き室の増加への取り組みとして、団地の一室を子育て支援スペースとして利用する「一つ山荘絵本サロン105」。学生が企画から設計、施工、運営まで関わっており、学びが拡張できるプロジェクトとなっている。部屋の中にはスリット壁を設置して空間を分けたり、絵本を並べる他、子どもたちが喜びそうな小さな仕掛けが施されている。
今年4月に運営が開始し、解放日には日替わりで学生が在駐している。谷田准教授は「学生にとって多様な視点に出会い、思考を発展させるきっかけにもなり、貴重な学びの機会になっている」と話す。
★「動物目線の環境学〜バイオロギングで探るウミガメの行動生態〜」
農学部生物環境科学科の楢﨑友子助教授
野生動物に行動記録計を取り付けて動物自身の生態や周囲の環境情報などを調査する「バイオロギング」で研究を行う楢﨑友子助教授。
ウミガメに付けた装置から見えてきた海ゴミ誤飲リスクの実態や産卵場を取り巻く問題について発表。いろいろな海洋動物がグルグル回る不思議な旋回行動の発見も紹介し、楢﨑助教授は「バイオロギング研究は予想もつかない発見ができるところが魅力だ」と語った。
★「経営に必要なデザインとマーケティング〜澤田ゼミ生による産学連携の取組から〜」
経営学部経営学科の澤田慎治准教授
新しい問題を発見しゼロベースからの発想でトライ&エラーを行う「デザイン思考」を説明し、澤田ゼミの学生らが行ったJA尾張中央の産直市場の改善案提案や蟹江町のふるさと納税に関する課題提案など産学連携の活動を発表した。
澤田准教授は「デザインというものを少しずつ理解してもらえるようになってきた。企業と大学の連携ができていることが澤田ゼミの活動にもつながっている」と話した。
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