【Food Spot】ジャパニーズ・ワッフル専門店 FRILL

食べる人の幸せを願って作られるワッフル
受け継がれる製法とこだわりのクリーム

 今年3月に鴻の巣にオープンしたジャパニーズ・ワッフル専門店「FRILL」。ワッフルの端がフリフリしている形からこの名が付けられた。
 元々は和諷瑠(わっふる)の名称で販売されていた同店のワッフル。昭和中期に初代が千種区今池で創業し、その後、二代目のワッフル専門店「和諷瑠’s」(=覚王山)に引き継がれた。そして今、三代目となる同店「FRILL」にレシピや製造機械などとともに伝統の味が受け継がれ、新たなスタートを切った。

路面に駐車場があり、店は階段を登った先にある

 店主の丸山恵子さんは二代目「和諷瑠’s」に長年通う客の一人だった。閉店を目前に和諷瑠’sの店主から「機械をあげるからお店をやってよ」と言われたことをきっかけに、家族に相談。「協力するからやろう!」と背中を押されて出店を決心した。それからは、ふわふわでしっとりした皮を作るのに奮闘の日々。知人のパティシエに相談して工程を変えるなど、何度も試作を繰り返し、理想のワッフルが作れるようになった。
 ワッフルのメニューは定番5種と毎週変わる今週のワッフル1種。

ふわふわでしっとりの皮にたっぷりのクリームが包まれるワッフル 「生クリームカスタード」(写真左)と「カスタードクリーム」
商品が並ぶショーケース

 丸山さんは「ワッフルを食べて、懐かしかったりほっこり幸せな気持ちになってもらえたら」と気持ちを込めて皮を一枚ずつ手焼きしている。また、「安全なお菓子を作りたい」という思いから、できるだけ無添加で自然な材料を求め、使用する素材にもこだわっている。

1枚ずつ生地を手で伸ばし、10分かけてゆっくり焼いていく
クリームは注文を受けてから詰められる

 お店を1日でも長く続けるため、営業日は週3日のみ。自身が「全力で活動できる週末の3日間だけ営業するかたちを選んだ」と丸山さん。オープンからの日々を振り返り、「毎週お客様との出会いの中に感動があって、人生のご褒美をもらっているみたいです」と笑顔を見せ、「今お店に買いに来てくれている子どもたちが大人になった頃に、また帰ってきてくれるようなお店を続けていきたいです」と思いを語る。

店主の丸山恵子さん(写真右)と娘の璃子さん
メニューやカードは璃子さんがデザインしている

 明るい笑顔と元気な声が印象的な丸山さん。これから暑くなる夏場に向け、ワッフルごと凍らせる「ワッフルアイス」を現在考案中とか。完成が楽しみだ。

◉ジャパニーズ・ワッフル専門店 FRILL
住所 天白区鴻の巣2ー105
営業日 金・土・日曜日
営業時間 11時から(なくなり次第終了)
駐車場 あり
Instagram https://www.instagram.com/frill_japanese_waffle
ワッフルの事前予約もできます。方法はInstagramでご確認ください。

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