【News】カジュアル・クラシックコンサートを開催

プロの演奏を身近で楽しむコンサート
カーコーティングの会社が6年ぶりに開催

 天白区中平にあるカーコーティングの会社「株式会社クリスタル・ガード」が10月26日、同社で「第13回カジュアル・クラシックコンサート」を開催し、近隣住民ら120人が来場し、プロの演奏家によるクラシックコンサートを楽しんだ。

 同コンサートは2008年にこの地に移転した同社が、感謝の気持ちを伝えたいと2009年に初開催。乳幼児から高齢者までクラシックコンサートに行く機会の少ない人にも気軽に楽しんでもらいたいと、作業場に会場を作り無料で招待した。新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止が続いていたが、今回6年ぶりの開催となった。演奏を前に代表取締役の松村雅人さん(67歳)が来場者にあいさつするとともに、開催の喜びを伝えた。

あいさつと開催の喜びを伝える松村雅人代表取締役

 コンサートは、名古屋フィルハーモニー交響楽団のバイオリニスト矢口十詩子さん、元名古屋フィルハーモニー交響楽団・現愛知室内オーケストラ客演主席のオーボエ奏者山本直人さん、プロピアニストの釣由美さんの3人が耳馴染みのあるクラシックや映画音楽、歌謡曲など9曲を披露。来場者は目を閉じて聴き入ったり、体を揺らし音楽に身を任せる人など、皆が曲の世界に浸っていた。途中、楽器の種類や歴史も紹介されると、皆、興味深く話に耳を傾けていた。演奏中にはユーモアを交えた曲の説明もあり、笑みがこぼれる場面も見られた。

写真左からバイオリニストの矢口十詩子さん、オーボエ奏者の山本直人さん、ピアニストの釣由美さん
演奏に聞き入る来場者の皆さん

 2歳の女児を膝に抱いて演奏を聞いていた母親は、「生で演奏を聞くのは初めて。一緒に聞けてよかった」と微笑んだ。来場は4回目と言う女性は「プロの生演奏を身近に聞けてうれしかった。こういう活動を継続してくれていることが素晴らしいと思います」と話していた。

お母さんの膝の上でコンサートを楽しむほのかちゃん

 コンサート後にはコーヒーなどが振る舞われ、来場者が演奏者と直接話す機会が設けられ、質問をしたり、再会を喜ぶ姿などが見られた。

再会を喜ぶ矢口十詩子さん(写真中央)と来場者
来場者の質問に答える釣由美さん(写真右)

 バイオリニストの矢口さんは「こういう雰囲気の会場で演奏するのは久しぶりでした。お客様が近いので、一方的ではなく、表情や反応を感じながら演奏できるのが楽しかったです」と笑顔で話し、松村代表取締役は「たくさんの方が来てくれてうれしいです。奏者の皆さんにも気持ちよく演奏してもらえたと思います。今後も続けていきたいです」と抱負を語った。

ホームページ https://crystal-guard.co.jp/

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