【News】名古屋市初、インクルーシブ公園完成! 平針南 細口池公園
障がいのある子もない子も
一緒に遊べる「みんなのひろば」
平針南の細口池公園が「自然と人にやさしい公園」をテーマとしてリニューアルされ、新たな公園として生まれ変わった。障がいのある子もない子も一緒に遊べるユニバーサルデザインの遊具を取り入れた、名古屋市初の「インクルーシブ公園」だ。それに伴い、スロープを作るなど公園内全体の通路がバリアフリーに改修された。
主な遊具は複合遊具とすべり台、ブランコなど。(※砂場は現在故障中)
複合遊具はスロープがゆったりした傾斜で幅も広くなっており、歩くのが苦手な子や車椅子も通れるように作られている。すべり台の高さも低くなっており、階段を登れなくても横から座らせてそのまま滑ることができる。
ワイドすべり台は大勢の子どもが一緒に滑ったり転がったりできる。またその裏側は、人混みが苦手な子や少し静かにしたい子がゆったりと過ごせるように工夫されている。
ユニバーサルブランコはネットに寝転んで乗れるようになっており、体幹が弱い子でも揺らすことができる。
遊具の他にもおむつ替えができる多目的トイレや、車椅子でも使用しやすい水飲み場が設置されている。
また車椅子利用者や自立歩行が困難な人が安全に乗降するための車両乗降所や駐車場(3台分)も作られた。
同公園の設置は、平針南学区で民生児童委員会長を務める浅井知子さんが発起人となり、福祉関係や障がいを持つ子の親など地域の人らで立ち上げた「人にやさしい公園を考える会」が集めたさまざまな意見を名古屋市に届け、実現した。そこには着任時からインクルーシブ公園の設置を願っていた元天白区長の伊藤容子さんも力を貸し、伊藤さんは念願の公園が完成し「喜びもひとしお」と目を細める。
浅井さんは「この公園で子どもたちが遊んで自然に交流できて、お母さんたちの集まれる場所になることで、障がい者理解にもつながれば」と話し、「これからも色々な意見を聞いて、改善できることをやっていく」と今後に向けて抱負を語った。
細口池公園
天白区平針南1丁目