【News】学長懇談会を開催/名城大学

ノーベル物理学賞受賞の10年記念プロジェクトを紹介
教員による注目の研究・実験の発表も

名城大学は天白キャンパスで12月5日、「第7回学長懇談会」を開催し、小原章裕学長が同大学の近況を語った。

小原学長は、経営学部のゼミ活動として企業と連携して行っているプロジェクトや、学生団体ボランティア協議会の災害ボランティア活動について発表し、「座学だけでなく、実際に感じ取ってもらえるだろう」と述べた。
赤﨑勇特別栄誉教授と天野浩特別栄誉教授が、青色LEDの発明でノーベル物理学賞を受賞してから10年を記念した企画「NOBEL BLUE PROJECT」についても説明し、赤﨑特別栄誉教授との思い出を振り返りながら「専門分野が異なる私の研究内容にも示唆をくださった。先生は人格者であり、学問への飽くなき探究心も感じました」と語った。

名城大学の取り組みや学生らの活動を報告する小原章裕学長

続いて3人の教員が注目の研究や教育についてプレゼンテーションを行った。

「『まちづくり』×『観光』のリアルを見聞きし・感じ・考える
  ー観光系科目を充実した都市情報学部での取り組みー」


  都市情報学部 森龍太助教授

森龍太助教授は、観光がもつ魅力や可能性を自ら発掘し、まちづくりに生かすことのできる人材の育成を目指した都市情報学部の充実した観光系科目の研究と取り組みについて紹介した。学生らは都市部や地方都市の観光担当者の講義を受けたり、まちづくりの課題についてグループワークで取り組んでいる。また、ゼミ活動で現地に赴いて調査を行った様子も発表し、森助教授は「現地を知ってからデータ分析をすることが重要です。1人でも多く、観光を生かした持続可能なまちづくりができる人材になってほしい」と思いを述べた。

都市情報学部・森龍太助教授

★「現代を生きる家族が直面する問題
  ギャルママが投げかける謎を解き明かす」


  人間学部 髙橋香苗助教授

ギャル系ファッションを好み、「母親らしくない」と新しい母親像として注目を集める「ギャルママ」に着目した研究結果を発表した髙橋香苗助教授。日本では子育てにおいて母親が担い手となっており、母親に対する期待と責任が大きい社会であることを推察した。現代を生きる家族が直面する問題として、個としての人生と親としての役割との間に生じる葛藤があり、家族の責任と役割を分担する仕組みが必要だと指摘した。髙橋助教授は「子育てしやすく、子どもたちも幸せになれる社会になればと願っています」と心情を語った。

人間学部・髙橋香苗助教授

★「名城大学から宇宙へ:小型宇宙機による挑戦」

  理工学部交通機械工学科 宮田喜久子准教授

宮田喜久子准教授は、関西大学や福井大学などと共同で研究を進めており、12月9日に宇宙空間に放出された超小型人工衛星「DENDEN-01」(10cm×10cm)の特性やプロジェクト内容を発表した。この実験は、相変化蓄熱材を利用した温度が変わりにくくなる仕組み、新しい種類の薄くて曲がるペロブスカイト太陽電池の使用、データで次の状況を分析して状態を正確に予測するという、宇宙空間で行う世界初の実験についても解説された。宮田准教授は人工衛星の模造品を手に「いつかは名城大学の衛星を作りたい!」と夢を語った。

理工学部交通機械工学科・宮田喜久子准教授

名城大学ホームページ
https://www.meijo-u.ac.jp

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